マンガ「正直不動産」が面白い|不動産会社の社長がおすすめする2つの理由

不動産屋さんってどんなイメージを持たれますか?

「なんか怖そう」「ダマされそう」

と、マイナスのイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。

私もこの業界に入るまではそう思っていた人間のうちの一人です。

この業界に入ってから知りました「正直不動産」というマンガ。

全12巻(2022年4月現在は14巻)あって、今も続いている人気のマンガですが、もっと早く読んでおけばよかった!というのが感想です。

それだけ役に立つということですね。

不動産業界で働く人だけではなくすべてのビジネスパーソンは読んで損はなく、消費者(不動産を買う、借りる)の立場の方も必読!

不動産業界がかなりリアルに描かれています。

なぜ、不動産会社社長のzeronukoが「正直不動産」をおすすめるのか、その理由を解説します。

おすすめする理由はこの2つ

1 不動産業者にダマされないための勉強になるから
<このマンガを読むと>
・ウソを見抜ける
・不動産取引(売買・賃貸)際のリスクがわかる
・お得に買える、売れる方法がわかる

2 理想の不動産業界になればいいなと思うから

東洋経済オンラインにも数多く記事が出ています。

簡単にストーリーを説明します。

あらすじ

常に売上トップで超優秀な不動産営業マンの主人公が、ある日の地鎮祭で「邪魔だ!」と石碑を壊したのがきっかけでウソがつけなくなってしまいます。

今までウソをつく仕事のやり方だったのが、ウソをつこうと思うと、ウソが言えなくなり、正直に話すことになってしまうのです。

そのせいで営業成績はガタ落ち。

周りは悪徳営業マン、悪徳業者だらけ。

そんな中で主人公は無事に営業をやっていけるのか…。

それではなぜ不動産会社社長の私がすすめるのでしょうか…。

目次

不動産業者にダマされないための勉強になるから

不動産業に携わっていない方に向けて

「家を買う、借りる」…今は経験したことがないとしても、いずれ経験することになるのではないでしょうか。

でも頻繁に経験することはないですね…。

特に家の売買ならば人生一回、買うか買わないかの大きな買い物です。

きっちり知識武装をしないとダマされたり、数百万円ほど支払う金額が変わってきたりします。

そこで先回りして勉強をすることが大切!

不動産業界のルールを知る必要がありますが、ただこの業界はルール自体が難しくて、まして実務レベルまでというのはなかなか難しいです。

自分たちでだけが知っている裏技を使ったりします。

長年取引の現場に関わっていないとわからないことが多すぎるんですね。

でもこの「正直不動産」はまさに不動産屋さんの日常を描いており、リアリティさは半端ないです。
商談風景もこんな感じで実務にかなり近いです。

ただ、情報がたくさんあるので、混乱するかもしれませんが、

全てを知る必要はありません!なんとなくで大丈夫!

「ここに気を付けるべきなんだな」というぐらいで!

例えば、持家派ではなく賃貸派の方は、売買に関するところはスルーして賃貸に関するところチョイスして読めばいいですし、これから家を買おうと思っている方は売買に関するところを読むなど、気になるところをチェックするだけでOKです!

賃貸派の方→敷金・礼金のしくみやAD物件とは何か、原状回復など
持家派の方→ローン特約や瑕疵担保責任(今は民法改正で契約不適合責任)で注意すべき点など

なかなか知りえない情報をマンガで読むことができ、実際に不動産業に携わっていない人(買う人、借りる人、売る人、投資する人)たちが学べる「教材」です。

気を付けるべき点を事前に知って、自己防衛しましょう。

特にお金関係、不動産関係は、自分で学ぶ姿勢が大事ですよね!

自分と家族を守るためです。

理想の不動産業界になればいいなと思うから

実際に不動産業で働いている方に向けて

「確かに…」「なるほど…」と同感する方も多いのではないでしょうか。

マンガの主人公はものすごくデキの良い営業マン。

賃貸・売買の仲介、そして管理業務。

これらをすべて完璧にできるスキルの高い人物で、そうそういません。

ですので、オールマイティに業務をこなしたい人はもちろん、今は賃貸仲介メインであっても携わっていない売買や管理、不動産投資の分野などもこれを読むと知識を増やせるのと同時に営業力も身につく!

また、マンガの最後に法律のこともわかりやすく書いているので、実際に不動産営業をしている人は勉強になります。

次に、これから不動産業で働こうと思っている方にもおすすめです!

不動産業界って完全にヴェールに包まれていて、業界に入って働いてみないとわからないことがたくさんありますが、このマンガは不動産業界ってどういうのかを知るいい教材になります。

まずは、私は身近にいる者に読んでもらいたいと思い、従業員に読ませました。

なんと、不動産業界に長く勤めているベテラン社員と経験年数の浅い入社半年の社員とでは全く感想が違いました。

<入社半年の社員>
「お客さま目線で対応することが何よりも大事、ウソをつかないことですよね!
正直不動産のような業界になればいいなと思います。」

<ベテラン社員>
「この業界の営業マンは成績が自分の収入に直結するので必死。
強引な営業をして成績を上げる…。
それが歩合に反映し自分に入ってくるので、成績を上げるためにはあまり本当のことは言わないというのがあります。
でもウソをつくのは良くないですが、営業のやり方として間違っていないところもありますよ。
それはウソをついているということにはなりません!
不動産業が悪みたいな感じで言われるのは心外です」

うーん。お客さまの立場、不動産営業マンの立場での意見。

どちらも間違っていない…。

たしかに不動産屋さんの言っていることすべてが「ウソ」というわけではありません

本当に誠実に対応する不動産屋さん、営業スタッフはいます!

でも中には悲しいかな、正直不動産のような実態もあります。
ただし、平気でうそをつく、言わなければならないことを「慣習だから」と言わないというのは無くしたい!

でも自分一人が声に出して叫んでも聞いてくれるはずがありません。

だから、同業者の不動産業で働いている方に読んでもらって、気づいてほしいなと思うんです。

コンビニの店舗数よりの倍ほどあると言われているこの業界。

ビジネスとして生き残るためにはもちろんきれいごとだけではいかないのかもしれない…。
でも最近は不動産業界の闇の話もずいぶん知れ渡り、お客さま自身が自分を守るため色々と学んでいる人が多くなっています。

バレなければいいといった誤ったセールスではすぐ見抜かれてお客さまは去っていきます。

以前働いていた金融業界では少しグレーな部分はあったにせよ「顧客中心でなければ生き残れない」という意識が浸透していましたね。

それと比べると少し遅れているのかな、不動産業界は…。

現実の不動産会社の実態である「正直不動産」から理想的な不動産会社へ。
不透明な業界から透明性のある業界になることを切に祈っています。

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